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​バインダー添加時の鉄鉱石造粒物

に対する強度向上に関する検討

​バインダー添加時の鉄鉱石造粒物に対する強度向上に関する検討

 現在,製鉄用高炉は主原料として焼結鉱を使用しています。この焼結鉱は製鉄用高炉に直接投入することが適さない粉状の鉄鉱石(粉鉱石)に対して,焼結操作(焼き固める操作)を行うことで,適切な大きさや反応性を持つ原料に変化させた鉱石のことを示します。この焼結鉱製造において事前処理として造粒操作(粉鉱石と石灰石,コークス,水等を混合・造粒する操作)が行われています。このとき,保形強度が低い造粒物は造粒後に崩れて微粉が生成しやすく,焼結で必要とされる通気性を低下させることが懸念されています。そのため,製造された造粒物は焼結機内で崩壊しないような一定の強度が必要とされています。造粒物の強度発現要因は造粒物内で核となる粉鉱石が存在することで強度を保つと知られていますが,近年高品位鉱石の採掘量が減少しており,不純物の多い低品位鉱石を選鉱処理した微粉状の鉄鉱石の増加が懸念されています。そこで,造粒物の崩壊が起こりにくい造粒設計が必要とされています。

 先行研究より,微粉のバインド性向上を目的としたバインダー(生石灰等または微粒子状の鉄鉱石など)が造粒操作で用いられています。しかし,このようなバインダーは一定量まで効果が認められていますが,添加量を増加させても効果が十分に発揮されないことが懸念されています。

 当研究室では, バインダー添加時の鉄鉱石造粒物に対する強度向上に関する検討を行っています。また,本研究は企業と共同研究を行っています。

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